こんにちは、はずけいです。
16年間システムエンジニアとして働いてきた私が、PMOコンサルタントに転職してから1年が経ちました。
「前の会社に16年も勤めて、正直飽きてしまった。新しい会社で、新しい仕事に挑戦したい」
そんな思いで一歩を踏み出したのが、今の仕事です。
SEからPMOコンサルタントという、少し軸をずらした転職。やってみると、これまでの働き方との違いに驚き、苦労しながらも多くを学びました。
今日はその中でも特に大きな気づきだった 「WHYに全集中する」というテーマについて書いてみたいと思います。
HOWばかり考えていたSE時代
SE時代の私は「HOW(どうやって実現するか)」を最優先に考えるのが当たり前でした。
仕様が上から降りてきて、それをどう形にするかを突き詰める仕事だったからです。
その癖が染み付いていたので、転職してすぐは「WHY(なぜそれをやるのか)」を深く考えることができませんでした。
一番印象に残る失敗
あるとき、お客さんに質問をしたら逆にこう聞かれました。
「どうしてそれを聞くのですか?」
その瞬間、冷や汗が出ました。
私は直感的に「なんとなく気になったから」聞いただけで、明確な理由を持っていなかったのです。
結果、曖昧な答えしか返せず、コンサルタントとしてとても恥ずかしい思いをしました。
この経験をきっかけに、「WHYを持たずに会話することは致命的だ」と強く感じるようになりました。
WHYを意識するための工夫
それからは徹底的に「WHY」に集中するようにしました。
- 毎朝チャットに「WHYに全集中」と表示させ、意識付けを習慣化
- 会話の中でWHYを伝え忘れたと感じたら、後からでも必ず質問の意図を説明
- 子供からの「なんで?なんで?」攻撃を練習台にして、丁寧に答える
こうした小さな工夫を積み重ねていくうちに、少しずつ会話の質が変わっていきました。
成功体験と成長の実感
あるとき、プロジェクトの影響範囲調査を依頼したことがありました。
その際に「この作業の結果は後工程のインプットになる。遅れるとスケジュール全体が後ろ倒しになるので、締切を厳守してください」とWHYをきちんと伝えました。
すると、依頼の回答率が明らかにアップ。今までよりも相手が納得して動いてくれるようになったのです。
また、自分自身の成長も感じるようになりました。
以前は「なんとなく」会話をしていたのが、今では会話の裏で常に
- 相手は何を気にしているのか
- 自分はなぜこの質問をしているのか
を考えながら話すようになりました。コミュニケーションの厚みが増した感覚があります。
SEとコンサルタントの決定的な違い
SEは「与えられた仕様をどう実現するか(HOW)」に集中します。
一方、コンサルタントは「その施策や手段は本当に目的に合っているのか(WHY)」を常に問い直すことが求められます。
目的がズレていれば、どんなにHOWを突き詰めても成果にはつながりません。ここが両者の大きな違いであり、私が一番学んだ点です。
これからPMOやコンサルを目指す人へ
私は転職当初、質問の意図(WHY)を伝えない方がカッコいいと思っていました。
「深く考えているように見せられる」と勘違いしていたのです。
しかし実際には逆でした。
PMOコンサルタントという仕事は、顧客に寄り添い、二人三脚で課題を解決していくものです。
そのためには自分のWHYを伝え、相手のWHYを理解することが不可欠です。
これからPMOやコンサルを目指す方には、ぜひ「WHYに全集中」することをおすすめします。
そうすることで、会話も、仕事も、結果も、確実に変わっていくと思います。
👉 私自身もまだ道半ばですが、この1年で得た学びが、同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
あなたが今取り組んでいる仕事において、WHYは明確ですか?