情報処理技術者試験を20回以上受験しての感想

システムエンジニアとして働き始めてから12年、情報処理技術者試験を受け続けてきた。

業務が忙しすぎて、受験しなかったのが数回あるが、それでも現在までに20回以上情報処理技術者試験を受けていることになる。

情報処理技術者試験を受け続けての感想を書いてみる。

受かった試験

基本情報技術者

いわずと知れた、SEの登竜門。私の会社では、昇進のために必ず取得する必要がある。

出題範囲が広く、午前問題はかなり学習時間が必要となる。

午後問題はプログラマーであれば、勉強は必要ないレベルだが、それはあくまでもプログラマーとして働いていればの話。たまに学生で合格している人がいるが本当にすごいと思う。

3回目の受験で合格した。

応用情報技術者

基本情報処理技術者の、難易度が上がったものという印象(実際には出題範囲が異なるらしい)。基本情報はサクッと受かっても、これがなかなか受からないという人は多い。

運よく2回目で合格できた。

情報セキュリティスペシャリスト(現在の情報処理安全確保支援士)

サイバーセキュリティ分野のスペシャリスト試験。高度情報処理試験の区分では一番簡単だと思う。春と秋の年2回受験できるのもうれしい。

セキュリティスペシャリストの合格者は、情報安全確保診断士の制度開始から2年間の間に登録すれば、そちらの資格も得られるが、資格を維持するために3年に一回講習が必要である上に、その講習費用も高いため自分は登録していない。

春にセキュリティスペシャリスト、秋にネットワークスペシャリストという形で受け続けて3回目で合格した。

セキュリティとネットワークは、学習範囲が重複することもあり、このような形で受け続けたが実際は大失敗だった。ネットワークスペシャリストが難しすぎたからだ。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークエンジニアのための試験。難易度は他の高度試験に比べて高い。

自分は、ただのプログラマーだったのだが、ネットワークの分野に興味があったのと、周りで持っている人があまりいなくて、受かったらレアかもなどと思い受験した。

1回目に受けた試験がサービス回で、「後2点で合格」というところまで迫れたが、これが逆によくなかった。

ネットワークスペシャリストは、普段ネットワークエンジニアとして働いている人であれば業務と結び付けて学習しやすいが、そうではない私は実際のモノを知らないまま、テキストだけを頼りに勉強し続けた。

午後問題は、実務経験がなければ解くのが難しく、2回目以降の受験ではかすりもしなかった。でも、勉強したことがもったいないので受け続けた。

これは、自分が受けてはいけない試験だと気が付き、最後の一回のつもりで受験したときに合格した。確か5回目。

ネットワークスペシャリストの資格は取得したが、実際はそれを名乗れるレベルにはないと思う。

現在受験中の物

データベーススペシャリスト

データベースに関するスペシャリスト試験。高度の中では比較的受かりやすい試験なので、とりあえず1つ高度試験を取ろうとという人が目指すことが多い。

データベースに関する知識が必要なのはもちろんだが、時間が圧倒的に足りない。問題を読み解き、理解するスピードが必要になる。

自分は、「もうちょっとで受かりそう」、という状態で結局6回失敗している。

⇒7回目でやっと合格しました。

システムアーキテクト

システムの要件定義や、設計を行う、上流のシステムエンジニアの為の試験。

午前問題は、いつもテキストを買って勉強するのだが、体系立って学習できるようなテキストはなかった。内容が多すぎてテキスト化できないということかもしれない。

午後2の問題は小論文形式の出題となる。

今年、初めて受験した。 ⇒合格しました。


情報処理を受け続けてよかった事

試験そのものに慣れてきた

最初は、どの試験を受けたらよいかも、勉強の仕方もわからなかった。今は、自分がどの試験をどれくらい勉強したら受かるかわかるようになってきた。敵の姿が見えるようになってきた感じだ。

試験自体にも慣れてきて、時間配分や当日の気持ちの切り替えなど、リラックスした状態で試験を受けられるようになってきた。

勉強する習慣がついた

仕事が忙しくないときは、毎朝1時間早く起きて勉強するようになった。

仕事での評価、資格手当

資格を持っていることで上司からは評価してもらっている。

毎月もらえる資格手当は、本当にありがたい。

そろそろ受けるのやめたい、でも…

入社したての頃は、昇進の為に基本情報処理技術者の取得は必須だが、その後も毎年受けている人はほとんどいないように思う。

他の人は、自分の専門分野が定まってきたら、必要な時に必要な試験を受けているという印象だ。

「情報処理なんて、業務の役に立たない」とか、「そんな時間があったらもっと他の勉強をする」といった声も聞こえてくる。

実は、私もそろそろ、試験を受け続けるのはやめようかなと思い始めている。

情報処理の勉強を、他の人よりもやってはいるが、逆に勉強はほとんどこれしかやってこなかった。技術が目まぐるしく変化して、周りが目の色を変えてそれを追う中、取り残されている。いわば「意識低い系エンジニア」だ。

現在、自分の技術の無さに危機感を覚え、新しい技術を勉強しなければと思っている。そんな中、情報処理にこれ以上時間を費やして良いものか。

とりあえず、今、勉強中の2つの試験は、今やめてしまってはもったいない。その2つは受かるまでやろうと思う。

最後に

これから、情報処理試験を受ける人が一番知りたいのは、どうやったら受かるかということだろう。

その答えは簡単で、「合格するまで、受け続ける」ということだ。
高校や大学の入試と違って、一発で受かる必要はない。受かるまで何度でも挑戦すればいいだけだ。

もう一つ、大切だと思うことは「ちゃんと勉強する」ということだ。

同じ試験をずっと受けていると、最初はわけがわからなかったものも、だんだん内容が分かるようになってくる。これは、試験慣れしてくるということもあるだろうが、一番は自分の実力が上がってきているからだろう。

上で失敗だったと書いた、ネットワークスペシャリスト受験も、業務で用語や仕組みを知っていたり、役に立つことは多い。

入試や公務員試験などで、まぐれ合格はラッキーかもしれないが、勉強する機会を失うという意味で、情報処理試験においては不幸なことかもしれない。

ちゃんと勉強し、地力を上げて、受かるまで待つ(受け続ける)のが、情報処理技術者試験だと思う。

毎回、合格発表日にネットで結果を見ているが、受かった時は飛び上がるほど嬉しいし、不合格の時は本当に辛い、胃が沈み込む感じがする。何度受けてもこれは変わらない。

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