情報処理技術者試験

ITストラテジスト、午後2問題ネタノート

【平成28年問1】ビッグデータを活用した革新的な新サービスの提案について

ビッグデータを活用したサービス提案の背景

事業環境と事業概要、事業特性

・宿泊施設をはじめ、レジャー施設紹介など、さまざまなサイトを運営するA社

・収益源は宿泊施設のサイト掲載料と、サイトから予約された際に発生する手数料。

ビッグデータ活用に関連する企業特性

・A社はビッグデータと呼ばれる情報をいくつも持っている。宿の予約情報、口コミ、周辺サイトも含めた閲覧履歴。

・情報は会員情報と紐づいており、会員情報では年齢、性別、郵便番号などを保持している。

ビッグデータを活用したサービス

新サービスの概要

・提案したサービスは、A社に蓄積されたビッグデータを活用した顧客へのレコメンドサービス。

・予約や口コミ、会員情報を機械学習で分析して、AIを用いて別のユーザーへのお勧めとして情報提供する。

今までのサービスとの違い

・今までのお勧め機能は、同じカテゴリのユーザーに、他のユーザーが予約した宿をランダム表示するだけであり、成果には繋がっていない。

・今回は複数の情報をAIに分析させ、パラメータを調整することで今までにないひらめきの様なレコメンド情報が出力できると考えた。

顧客と効果

・レコメンドに抽出される条件を有料プランに限定することで、宿の有料プラン加入数を上げる。

・レコメンドがユーザーにとって価値があるものであれば、会員数増加が見込める。

実現方法と今後の展開

・AI専門のコンサルタントに意見を求める。

・専門家目線で他に利用できる情報が無いか確認してもらい、新たなサービスにつながらないか検討する。

マネジメント層への提案と、評価及び改善

マネジメント層への提案と評価

・A社のもつビッグデータの価値と、レコメンド機能開発で得られるメリットを具体的な数値を用いて提案した。

・マネジメント層は、ビッグデータの価値に関して関心を示したものの、レコメンドだけではコストメリットが得られないとの評価だった。

提案の改善

・レコメンド以外でも、今回の取り組みが新サービスを生み出す可能性、また、その時の価値を過去のコンテンツを例に具体的に提示できれば良かった。

・進め方として、外部に協力を求めつつも、社内のメンバーで主導することで、AIなどのナレッジの蓄積し次につながるといった計画も提案できると良かった。

【平成28年問2】IT導入における業務分析について

事業目標の概要と業務分析が必要になった背景

事業目標の概要

・A社は衣料品の小売業を営んでいるが、数年前に立ち上げたECサイトの売上が急激に伸びている。

・事業目標として、ECサイトの売り上げ拡大と、運用コスト削減による利益の最大化を掲げた。

業務分析が必要になった背景と事業特性

・A社では、既存の商品管理システムと、ECシステムが連携されていないため業務上の非効率が発生している。

・ECサイト掲載情報は、専用の管理画面からスタッフが手打ちしており、掲載商品も取扱商品全体の3割程度にとどまっている。運用コストも高い。

・事業特性として、商品情報はメーカーから提供されるものにA社独自の情報をプラスしていく形になる。

・既存の商品管理システムの改修は難しい。

業務分析と企画したITの導入

原因を究明するために行った業務分析の手法、工夫

・関係各部署から数人を選抜してもらい、プロジェクトチームを結成。

・現在の業務フローと、理想とする業務フローを作成。工夫した点として、商品情報がどこでどのように追加されるかを可視化した。

・関係部門にアンケートを実施して、業務上の課題を拾い上げる。

企画したITの導入とその機能、性能

・新しく商品管理システムを構築し、そこから各システムにデータ連携する。

・商品情報は現在誰が修正中なのかをステータス管理で明確化した。

IT導入の投資効果説明と今後の改善

IT導入の投資効果説明

・全社の問題点と、システム導入後の姿を業務フローを用いて説明。

・システム導入コスト、システム導入効果をまとめ、費用対効果を数値で明確化。

・新システム導入でユーザーの業務がどのように変わるかを、部門ごとに説明。

今後の改善点

・ユーザーからのアンケートで課題を吸い上げたが、採用されなかった意見を今後どのように扱うか見当が必要、有効である者は2次開発等でシステム反映し、今後も採用しないものはユーザーにフィードバックする。

・業務のやり方を変えることに不満、不安のあるユーザーもいた。教育等、ユーザーとのコミュニケーションをどうしていくか考えていく必要がある。

【平成29年問1】IT導入における投資効果の検討について

経営戦略の実現を目指したIT企画の導入について

事業概要

・N社

経営戦略とITの導入について

・N社はレジャーサイトを運営しており、そこでの広告費が主な収入源。

・ライバルサイトの増加とともに、PVと広告収入が減少している。

IT導入の企画、ビジネスの継続、KPT

企画したITの導入

・レジャーサイトの管理画面を、運営会社に開放する。

・運営費用の削減と、リアルタイムな更新が可能になる。

ビジネスの発展と継続性について

・ライバルサイトと闘っていくには、継続的にサイトを改修し、機能追加を行っていく必要がある。

・そのための地固めの施策として管理画面の開放を行う。

・レジャーサイトの掲載内容や、管理画面で掲載できる内容に差を設けて、有料のプランも作成する。

KPT

・PVの5%アップ。

・管理画面利用割合を7割にする。

・有料プランからの売り上げ目標の設定。

事業部門への提案と改善

期待した投資効果を得るための提案

・事業部門に説明会を実施。

・チームを運用チームと、改革チームの2つに分けてリーダを立てる。

提案に対する評価と改善点

・現状の危機感、課題に関しては、業務部門と共通認識が得られた。

・体制の変更についても支持が得られた。

・目標については、現在の提携先にプランの説明を行うのが手いっぱいで、新規開拓は難しいとの事でった。

・改善点として、プランについてわかりやすいチラシを作成し、新規開拓は引き合いのあったところを中心として行う。管理画面利用割合の目標を7割から6割に減らすこととした。

【平成29年問2】IT導入における投資効果の検討について

情報システム導入の目的、概要と設定した目標値について

情報システム導入の目的及び概要

・T社

・数年前にECサイトを構築し売り上げが伸びているが、既存の商品情報システムと連携ができておらず、入力の手間が2重に発生している。

・新たに商品管理機能を作成することとした。

指標と目標値

①商品部門の入力業務の10%削減。

②ECサイトに掲載する商品を100%とする。

③システム導入により適切な業務の流れができること。

目標達成の評価方法と結果及び課題について

達成状況の評価方法と結果

・システム導入前後3か月間を対象とし、商品部門の商品入力時間を商品数で割った数値の推移を確認した。各月のデータ差分は数パーセントであり、システム導入後にこの数値が減ったという事は認められなかった。

・全商品に対する、ECサイトに掲載された商品の割合を測定した。100%であることを確認した。

・業務フロー確認は各部門へのアンケートと、商品入力を始めてからECサイトへ掲載されるまでの時間とした。アンケートではおおむね好評であり、ECサイトへ掲載されるまでの時間は平均で15%減少した。

抽出した業務面、システム面の課題

・商品部門の作業時間が想定していたほど減っていなかった。新しく追加した入力項目により商品1件当たりの入力時間が増加した為。

・EC部門の増加工数が予定を上回っていた。

経営層への説明と反応及び行った改善

経営層への説明

・システム導入後の商品部門、EC部門の業務量が想定を上回っている。

・ECサイトで増加した売上げと、そのために増加したコストの費用対効果を提示。

・ECサイトで売り上げの少ない商品を、ECサイトに掲載しないことを提案。

経営層からの意見と改善

・費用対効果は想定を下回っているが、業績に悪影響を与えるほどではない。

・ECサイトへの全商品掲載は顧客から支持されており、もう少し長いスパンで経過を観察したい。

・ECサイトのメンバー体制を強化。

・費用と、EC売り上げの経過を観察する仕組みの作成。

・売り上げの少ない商品に対する入力の手間を減らせるように、一部の必須項目の見直しを実施した。

【平成30年問1】事業目標の達成を目指すIT戦略の施策について

IT戦略に関する事業概要、事業目標、実現すべきビジネスプロセスについて

事業概要

・A社が運営する、レジャー施設紹介サイト。(Bサイト)

・広告収入が主な収益源となっている。

事業目標、実現すべきビジネスモデル

・業界No1であるが、近年ライバルサイトが力をつけており、PVが減少傾向にある。

・サイト機能を拡張し、ユーザーを確保すること、新たな収益の柱を立てることが必要。

事業目標達成のためのIT戦略

有効なIT

・サイトでの物販、口コミサイト、ユーザー課金といった施策を検討。

・特に、レジャー施設の情報掲載を課金制として、より高額なプランを契約してもらえた場合は、サイトのデコレーションを可能にしたり、特別な情報公開ができるようにすることを検討。

IT導入プロセスと推進体制

・Bサイトの5か年計画を作成し、毎年、機能追加及び前年度追加した機能の改善を行うこととした。

・チームを、企画・開発チームと、運用・営業チームに分けて計画を進める体制を考えた。

目標達成への貢献内容

・サイトの拡張では、開発費用と運用費用が増加する。新たな収益源で着実に売上を伸ばしつつ進めていく必要がある。

・初年度はレジャー施設の課金制を行うとし、具体的な金額プランから収益予想を算出し、目標達成のための地固めになると考えた。

経営層への提案と評価、改善

経営層への提案

・ライバルサイトとBサイトのPV変化を時系列で表示し、今後の収益予想とともに説明。

・対策として、Bサイト5か年計画を提示、追加機能を横軸としたガントチャートで説明。

・目標PV、開発費用、運用費用、売上予想、利益予測を年度ごとのグラフで定時、サイト運営は黒字を維持しつつ、8年以内に開発コストも回収できるとした。

・直近の施策と、新しいチーム体制について承認を求めた。

経営層からの評価と改善

・Bサイトの現状は危機感を持って受け止められ、直近の施策とチーム体制については承認された。

・5か年計画についてもおおむね問題ないとの事だが2点指摘があった。

・1点目は、ミニマムスタートが可能なものは前倒しを検討してほしいという事、2点目は成果が出なかった施策については撤退についても検討してほしいとのことであった。

・指摘事項を受けて5か年計画を修正した。

ABOUT ME
hazukei
「はずけい」と申します。 36歳のシステムエンジニアです。最近はシステムのサポートデスクと、運用業務をやっています。そろそろ開発がやりたいです。