REITとは
Real Estate Investement Trustの略で不動産投資信託のこと。特に日本でのREITをJ-REITと呼ぶ。
投資家から資金を集めて、不動産を購入してその家賃収入を分売する投資信託。
利益の90%超を分配することで法人税が免除されるため、比較的高利回りとなる。
上場株式と同じように取引所で売買することができ、換金性に優れている。
投資の対象は、オフィス物件、商業施設、物流倉庫など様々、物件の場所も23区内をメインとしたり、地方を多く所有するなどRIETごとに特色がある。
様々な種類を組み合わせた総合型というのも存在する。
年2回分配金を受け取ることができる。分配の時期はRIETごとに異なる。
メリット
RIETの価格は一口10万~100万であり、少額で不動産の分散投資ができる。
利回りは3%後半~6%を超えるものまで高利回りとなっている。
デメリット
運営法人が倒産した場合、投資資金は帰ってこない。
災害などで不動産が被災した場合収益がなくなったり、少なくなるリスクがある。
RIETの選び方
RIETのタイプ
特化型:オフィスビルだけ、商業施設だけ等、特定の収益不動産に集中して投資する。景気の影響を受けやすく値動きが激しい。
複合型:2種類の収益不動産に投資するタイプ。特化型に比べリスク分散ができる。
総合型:3種類以上の収益不動産に分散投資するタイプ。
投資対象(アセットタイプ)
オフィス系:RIETで最も多い、景気の影響を受けやすいが、収益を上げやすい。
住居系:マンションなどに投資する。景気の変動を受けにくく安定しているが、収益性は低め。
商業施設系:ショッピングモールなどの商業施設に投資する。景気に左右されがち。
ホテル系:ホテルや旅館に投資する。収益の幅が大きい。
物流施設系:倉庫などの物流施設に投資をする。安定性高め。
エリアも首都圏中心、地方中心などいろいろある。
利回り
最重要ポイントの利回りだが、物件の売却で一時的に利回りが上がっている場合があるので、分配金の推移をチェックする。
また、高い利回りのものはリスクが高い傾向にある。
格付け
第三者機関がRIETの格付けを行っているので、ネット検索して投資対象をチェックしておく。
時価総額、NAV倍率
RIETが保有する資産を評価したものが時価総額。
NAVとは、Net Asset Valueの略で、資産から負債を引いた純資産の事。
NAV倍率とは、株価÷一口当たり純資産となるので、1以下であれば割安、1以上であれば割高と言える。(株でいうPBRのようなもの)
借入金比率(LTV:Loan To Value)
有利子負債比率とも呼ばれ、総資産に対して借入金がどれくらいあるかを表すもの。
80%以下ならよしと言われている。
RIET比較サイトで情報を確認する。
買うタイミング
投資対象によって異なるが、東証RIET指数で市場の様子を大まかに把握できる。
東証RIET指数は、東京証券取引所に上場しているRIET全銘柄を対象にした指数(インデックス)であり、時価総額に応じた組み入れ比率になるように作られている。