メリット
掛け金が所得控除の対象となる
具体的には、掛け金×税率分得をする(税金が安くなる)ことになります。
課税所得と、掛け金を毎月1万円(年間12万円)とした場合の節税効果は下記になります。
課税される所得金額 | 税率 | 節税金額(年) 毎月1万円拠出した場合 |
---|---|---|
195万円以下 | 5% | 6,000円 |
195超~330万円 | 10% | 1万2,000円 |
330超~695万円 | 20% | 2万4,000円 |
695超~900万円 | 23% | 3万7,600円 |
900超~1800万円 | 33% | 3万9,600円 |
1800超~4000万円 | 40% | 4万8,000円 |
4000万円超 | 45% | 5万4,000円 |
私の場合、税率は20%なので、年間12万円をiDeCoで運用すれば、2万4,000円お得になります。
実質9.6万円で、12万円分の積み立てができるという事なので、かなりいいです。
運用益が非課税
NISAと同じように運用で得た利益が非課税となります。
運用で得た利益をそのまま再投資できます。
デメリット
60歳まで引き出せない
これが最大のデメリットです。
解約もできないので途中でやめたくてもやめられません。
受け取るときに税金がかかる
一括で受け取る場合は、退職金と同じ仕組みで課税されるようです。
会社の退職金とiDeCoからの受取りが同時になる場合は注意が必要です。合算されて支払う税金も増えてしまいます。
iDeCoの年金だけ受け取る場合、20年以上続けていて、受取金額が800万円を超えなければ税金はかからないようです。
受取控除額:800万円+70万円×(加入年数-20年)
※加入年数20年以上の場合
手数料がかかる
一番安い金融機関でも年間2,000円程度の手数料がかかります。(積み立てを停止して、掛け金を0にしている場合は年間800円程度)
特記事項
掛け金の最低金額は月5,000円~
最低月5,000円から、最大は職業で異なります。
私は、企業年金が無い企業の会社員なので、最大金額は月2.3万円です。
掛け金の変更はできる
年1回ですが、掛け金は後から変更が可能です。掛け金を0円にして一時的に積み立てを停止することもできます。
やらない理由
定年までサラリーマンとして働いて、定年後は年金で生活することを考えているのであれば、iDeCoはかなりお得だと思います。
私が、やらないと理由は3つあります。
1つ目は、私がこのまま定年までサラリーマンを続けることをあまり考えていないからです。
具体的な目標があるわけではないですが、新しい時代に、新しい生き方があるのではと思っているので、そういうものを探してみたいと思っています。
2つ目は、60歳まで資金がロックされるのはなんとなく嫌です。
自分のお金であって、自分のお金でない気がします。
少しくらい金額が少なくても、いつでも使える自分のお金として持っていた方が気分がいいです。
3つ目は、途中でやめられないという事です。
今、始めるのであれば、その理由は「お得だから」ということになります。
iDeCoは途中でやめられないので、やるのであれば明確な目的、出口戦略をもって始めたいなと思います。