金持父さん貧乏父さんの考え方

『金持ち父さん貧乏父さん』はロバート・キヨサキ氏の著書で、全世界で2,800万部を超える大ベストセラーとなったお金に関する本である。


改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)


この本では、貧乏だった実の父と、金持ちになった友人の父親の考え方の違いと、その考え方の違いがどういう結果をもたらしたのかが書かれている。 今回はその考え方をまとめてみた。

ラットレース

ラットレースとは、回し車の中を必死で走り続けるネズミの様子を表しており、これこそが貧乏父さんの考え方だとされる。

働き、お金を稼ぎ、使う、収入が上がれば、家を買ったり、車を買ったり、生活レベルを上げることができる。収入が増えた分、支出も増えるので(回し車の中のネズミのように)ますます頑張って働く必要がある。

多くの人は、お金持ちになるには収入を増やす必要があると考えるがこれは間違いだ。年収1千万を超える人でもお金が無いというのは、給料が高い分、家、車、交際費、ぜいたく品、教育費等にお金をかけて支出も同じように増えるからだ。ラットレースにはまってしまっている。

間違った幻想

お金持ちになるには、「まず、いい大学に入って、いい会社に入って、昇進して…」という考え方が常識とされている。だがこれは危険な常識だ。年収をいくら増やしてもラットレースにはまっていたのではいつまでもお金持ちにはなれない。

親の世代は、給料が上がり続け年金ももらえるのでまだ良かった。私たちの世代でこのラットレースをやっていたのでは未来は暗い。年金があてにならない今、定年までに老後の資金をためられるだろうか。

働く、稼ぐ、使う、というラットレース以外の考え方があることを知らなければならない。一生、お金の為に働き続けなければいけないというのは幻想である。

お金持ちになるには

資産を持つ

お金持ちになる方法は、資産を持つという事だ。資産から、不労所得を得ることだ。働いた対価として入ってくるお金の流れ以外に、資産から流れてくるお金の道を作り、これを大きくしていくことが必要となる。

ここで重要となってくるのは資産の定義である。著者の定義では『自分のポケットにお金を入れてくれるのが資産、ポケットからお金を取っていくのが負債』となる。普通の考え方ならば持ち家は資産だが、著者の定義に従えば、ローンや税金、修繕費でポケットからお金を取っていく持ち家は資産ではなく、負債という事になる。

自分のポケットにお金を入れてくれる資産には、不動産、株、証券、著作権、特許、ビジネスなどがある。今の仕事をつづけながら資産を増やしていくことが大切だ。

もし、今が月収20万円の場合、資産を増やして月に20万の不労所得を得られるようになれば、もはや働く必要はない、ラットレースを抜け出したと言える。不労所得をさらに増やして、ローンを払う余裕ができれば、そこで初めて家や車を買えば良い。

法律を知る

法律を知っている人と、まったく知らない人では雲泥の差がでる。

ラットレースを抜け出す一番いい方法は自分のビジネスを持つことだ。普通の人のお金の流れが「1.稼ぐ、2.税金を払う、3.使う」なのに対して、会社を持つ金持ちの方は「1.稼ぐ、2.使う、3.税金を払う」となる。累進課税では、稼げば稼ぐほど税率は高くなるので使える額に大きな差が生まれる。自分でビジネスを持っていれば、様々な法律の制度を利用して得をすることができる。雇われている限りそれらはほとんど利用できない。

また、自分でビジネスを持つ場合、自分が法律の詳細を知る必要はない。概要だけ知っておいて後はその道の専門家を雇うのが賢いやり方だ。専門家にはたっぷりと報酬を支払うことを心がければその次もいい仕事をしてくれる。

思い込みをぶっ壊す

現代の教育は、良い従業員を育てるための教育である。そのため、お金に関する知識『ファイナンシャルリテラシー』が圧倒的に不足している。お金の事ばかり考えるのはあさましい、と思い込んで思考を停止すれば成長しない。脳は筋肉と同じなので使うことで成長する。

「お金持ちになるには、良い大学を出て、良い会社に入る」「投資信託は安全だ」「分散投資すれば大丈夫」などは幻想であり、このように考えるのは、ファイナンシャルリテラシーが低い証拠だ。

「自分は貧乏のままだ」と思えばそうなるし、「一生働かなくてはならない」と思えばそうなる。自分の頭で考えている思い込みが現実を作るのだ。ファイナンシャルリテラシーを高め、思い込みをぶっ壊して自分の人生を自分で作る必要がある。