フードシーラーって何?
食品を真空パックできる家電のことです。
我が家で今、真空パックしてあるものを引っ張り出してみました。
上段左から、お米、余ったご飯、お餅、下段が、酒粕、にんにく、お肉です。お米は段ボールに入れて押し入れに、それ以外は冷凍庫に保管してあります。
何がいいの?
空気を抜いて保存できるため、食品の劣化を抑えることができます。
冷凍保存では、霜がついたり、水分が抜けてしまう「冷凍やけ」を防ぐことができます。また、解凍するときも流水解凍ができるのですごく楽です。
真空パックするには専用の袋が必要ですが、シール(口を閉じる)だけならどんなビニール袋でも大丈夫です。一度に使いきれない砂糖や塩、お菓子の袋などを密閉しなおすことができます。
私はやったことがないのですが、低温調理やマリネするときにも使えるそうです。
我が家の利用用途をもう少し詳しくご紹介します。
お米の保存
もともとは、お米を保存するためだけにフードシーラーを購入しました。実家が農家なのでお米を一度に大量に送ってくれるのですが、冷蔵庫には入りきらず、色々調べて、真空保存にたどり着きました。
梅雨、夏の期間を保存しましたが、一番心配だった虫の発生を抑えることができました。ただし、真夏の押し入れにしまったため、高温になりすぎて匂いが発生してしまいました。
匂いはぬかの匂いが少し埃っぽくなったようなものでしたが、味は問題なかったので普通に食べました。
夏以外の季節は全く問題なかったので、夏だけは頑張って冷蔵庫に保管するようにしようと思っています。
余ったご飯の冷凍保存
ずぼらな私は、余ったごはんは、タッパーに入れて冷蔵庫に放り込んでいましたが、水分が霜になってしまい、冷凍やけが発生してしまうため、保管期間は数日でした。
フードシーラーであれば、より長い期間おいしい状態で保存することができます。とりあえず1か月程度保存しましたが、味の変化は感じませんでした。
ご飯を真空パックするときのポイントは、「完全に真空にしないこと」です。フードシーラーの「自動モード」で限界まで真空にしてしまうとごはんがつぶれてしまいます。なるべく空気を抜きつつ、ご飯がつぶれる直前でシールするのがコツです。
食べるときは凍ったものをそのままレンジにかければ暖かいご飯になります。解凍してそのまま食べることもありますが、やはりちょっとつぶれているので、チャーハンなどにすることが多いです。
余ったおかずの冷凍保存
おかずを大目に作っておいて、冷凍保存するということをよくやります。例えばミートソースや、焼く前の餃子などです。こちらもごはんと同じで、完全に真空にしないことがポイントです。
ジップロックに入れて、空気を抜くという方法もありますが、フードシーラーを使う方が断然楽です。袋も使い捨てなので洗うことを気にする必要もありません。
野菜の冷凍保存
野菜は、凍らせると組織が壊れて、解凍したときに触感が変わってしまうので基本ダメだと思っています。にんにくは、細かくして加熱すると、生の時と変わらなくなるので我が家では、真空パックして冷凍保管しています。
肉、魚の冷凍保存
肉魚は、冷凍してもあまり味の劣化は感じませんが、解凍したときに少し水分が出るのであまり利用しません。 余ってすぐに食べきれないときに使っています。
肉魚は空気を抜きすぎると水分も一緒に出てしまいます。真空ボタンを押すとすぐに肉汁が出てきてしまうので操作は難しいです。一度ラップに巻いたものを真空にすると割とうまくできます。
使い方
機器の仕組み
これが我が家のフードシーラー「crenova ZK01」です。
ボタンが4つ、左から「真空・シール/キャンセル」「シール」「真空」「汁物」ボタンです。使い方は後述しますが、左側2つのボタンしか使っていません(笑)。
これが、フードシーラーを開いたところです。
真空ホースから空気を吸いだします。(ここに別売りのホースをつないで、タッパーやワインボトルも真空にできるらしいのですが使ったことはありません。)
真空スペース部分が真空になり、空気を吸いだします、シール部分(茶色いシールの下)に薄い金属の板が仕込んであり、電気で金属板を熱して、ビニールを溶かし密封します。
操作
真空パックするには、専用の袋が必要です。普通のビニール袋では真空にできません。専用の袋は厚手で、内側に細かく溝が掘ってあり、この溝から空気を吸いだします。
写真のビニールは「フードシーラー専用ロール」と呼ばれるものです。筒状のビニールがラップのようにつながっています。まずは、このロールの端の部分をフードシーラーに挟み込み、「シール」ボタンを押します。これで袋の底の部分ができましたので、後はビニールを好きな長さに切って使います。
ロールを切って袋状にしたら、食品を入れ、空いている口をフードシーラーに挟み込みます。この時に、空気が抜けないように、ビニールの口が「真空スペース」内に収まるようにする必要があります。
カチッとふたをしたら、 「真空・シール/キャンセル」ボタンを押します。完全に真空にしたいのであれば、このボタンを1回押せば、自動で限界まで空気を抜いた後、シールまで自動でやってくれます。
完全に真空にしない場合は 「真空・シール/キャンセル」ボタンをもう一度押すと、空気の吸出しが止まるので、よさそうなころあいで「シール」ボタンを押し、口を閉じます。
※汁物をシールする際、止めるタイミングを誤ると、真空スペースが食品の汁でべしゃべしゃになり、泣きながら拭くことになります。
商品紹介
フードシーラーは私の使っている「crenova ZK01」 をおすすめしたいのですが、生産中止なのかあまり情報が出てこないので、フードシーラーの商品検索リンクを張ります。
「crenova ZK01」は 使い始めて3年程度ですが、壊れる気配はありません。9,000円程度で購入しました。
アマゾンで「フードシーラー」を検索 楽天市場で「フードシーラー」を検索フードシーラー専用ロールの方は「アイリスオーヤマフードシーラー専用ロール」をおすすめします。今まで一度も失敗はなく、何より安いです。ランニングコストは大事です。
我が家では、幅20cmと28cmを買って使い分けていますが、ほとんど20cmの方で事足ります。価格は、20cm×6mであれば、500円~600円で購入しています。
(※追記)最近は、フードシーラー専用ロールで検索して一番安いものを購入しています。どのメーカーでも大差ないようです。
最後に
ご紹介したフードシーラーいかがだったでしょうか、料理を本格的にやる方や、作り置きを多用する方などは、さらに有意義な使い方ができそうです。
よろしければ、皆さんも使ってみてください。